経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト点鼻液)接種をご希望の方へ

「フルミストの特徴とメリット」

フルミストは、鼻にシュッとスプレーするタイプのインフルエンザワクチンです。
医師が両鼻に1回ずつ(※各鼻腔内に0.1mL)噴霧します。直接鼻の中に噴霧するため従来のインフルエンザワクチンのような注射による痛みがありません。
フルミストは、インフルエンザウイルスを弱毒化した生ワクチンです。免疫細胞が集まる鼻の粘膜に直接ワクチンが届くことで高い発症予防効果があるとされています。また従来の注射によるワクチンと同様に血液内にも免疫を誘導するため感染しても重症化を抑制するとされています。
フルミストは従来の注射によるワクチンよりも効果持続時間が長いとされ1回のみの接種で約半年の効果が持続するとされています。(※従来の注射による不活化ワクチンは約4ヶ月程度の効果)

「接種対象年齢」

当院では3歳から18歳までの方を対象に接種をおこないます。

「接種料金及び接種回数」

料金:9,000円(税込) 接種回数:全年齢1回のみ

「接種ができない方」

  • 卵アレルギーやゼラチンアレルギーのある方。(※ワクチンの成分に使用されています)
  • 喘息症状がでている方や喘息の重症な方。(※喘息発作を誘発する可能性あります)
  • 妊娠中、授乳中の方。
  • 免疫不全がある方と日常的に接する方。
  • 免疫機能に異常がある方や免疫抑制治療を受けている方。
  • アスピリン、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸を服用している方。
  • 経口または注射の副脾腎皮質ホルモン剤を使用している方。
  • 2歳未満(※当院では3歳未満)の方や19歳以上の方。
  • 接種当日に鼻汁、鼻閉症状が顕著な方。
  • 接種当日に37.5℃以上の発熱ある方や明らかな急性疾患にかかっている方。

「接種後の副作用・注意事項」

  • フルミスト接種後(※多くは3日~7日後)に約10%の方に発熱症状、約30%の方に鼻汁、咽頭痛、咳、頭痛などの感冒症状が出現します。また、非常にまれですがアナフィラキシーショックなど強い副反応が起こる事があります。
  • フルミストは接種後にウイルス排泄が起こるため接種後2週間は乳児や免疫不全の方との接触を控える必要があります。
  • フルミスト接種前48時間と接種後2週間は抗インフルエンザ薬の使用を控える必要があります。
    (※ワクチンの弱毒化したウイルスがやっつけられてしまうため)
  • 妊娠可能な方はワクチン接種後、約2ヶ月は妊娠しないように注意してください。
  • フルミストは生ワクチンのため接種前後4週間は他の生ワクチンは接種できません。

おがた耳鼻咽喉科